北海道の冬場事情

また今日も雨が降っている。

 

内地でいう梅雨とは違うんだろうし時期的にも違うけど

なんせ今シーズンは雨の日が多い。

北海道の夏は、雨が少ないのが良かったのに…。

 

関東地区付近の今年７月

真夏日だったのが２０数日間あったらしい。

かたや北海道の７月

日照日数…つまり天気予報で言う「晴れ」の日数は１０日もなかった。

 

足して２か３くらいで割ることが出来ればちょうどいいのにねぇ？

 

 

以前、内地に住む人から

『北海道は梅雨は無いし涼しいし、台風も無くてほんと羨ましいわ！』

と言われたことがある。

 

ちょっとムカついた。

 

『内地は雪降らねぇべや！

たとえ降ったとしても、雪の下敷きになって死ぬなんてほどは降らねぇべさ！』

『それに日中でも氷点下のため、寒くて大変な思いをしたことないだろ！』

 

などと言いたかったがやめた。。。

 

たしかに関東から南側の人たちが大変なのは夏場などだろう。

でも、東北から北海道で大変なのは冬なのだ。

 

 

朝起きてトイレに行ったら、水道が凍結して水が出ない。

顔も洗えない。

コーヒーも飲めない。

凍結した水道管にお湯をかけたくても、お湯を沸かすための元となる水が出ないのだ。

だから過去に、外の雪をやかんに詰めて沸かしたこともあった。

玄関を開けると雪が積もっている。

膝くらいの雪（４０ｃｍくらい）が積もってる日もしばしば。

ひどい時は股下（７０ｃｍくらい）まで積もってる日もあった。

ただこれは札幌の話である。

豪雪地域では、さらに上をいく積もり方をしてるらしい。

 

家の前の雪はねを終え

出勤しようとクルマのエンジンをかけようとする。

だがバッテリーがあがってエンジンがかからない。

 

ここまででも充分なほどのストレスだ。

それも朝っぱらから。

 

ジャンプしてエンジンもかかり家を出る。

次に待ち受けるは道路の渋滞。

雪が降った日は除雪が追いついてなかったりだし

雪が降ってない日はアイスバーンで

信号が青になっても滑ってなかなか動かない。

『ったく、どいつもこいつもっ！北海道に住むなら四駆に乗れや！』

 

相当ストレスがたまってきている証拠だ。

 

やっとの思いで会社に到着。

すると今度は会社前の雪はねが待っている。

朝から体を使った肉体労働ばかりである。

 

会社前の雪はねが終わると正直

既にもう一日分働いたような錯覚をするくらい疲れる。

だが、これからが本当の仕事のはじまりなのだ。

 

 

もうひとつ付け加えると、雪は雪でも吹雪いてる時は恐怖である。

これはクルマに乗ってる人ならわかるだろうが

本当に前が見えなく、自分のクルマの先すら見えないなんてことがある。

そうなれば対向車はもちろん、前を走るクルマも見えないし

道路もまっすぐなんだかどうなんだか、道幅もなにもわからないのだ。

 

怖いからって道路の真ん中でクルマを止めるのは余計に危険である。

後続車にカマを掘られるかも知れないから。

だからといって先へ進んでも何も見えないため

障害物があった時にはもう避けることは出来ない。

ほんと、運を天に任せるかの如く走ってる時がある。

 

この恐怖感は、雪国でクルマを運転する人にしかわからないであろう。

 

 

冬場の大変さや苦労はこれだけじゃないが

内地の人…ってか、関東以南の人たちはこんな苦労知らないでしょう。

経験がなく知らなくて当然な訳だけど。

 

だから、自分たちだけが大変で苦労してるような言い方はして欲しくない。

何事でも、メリットがあれば必ずデメリットがある。

それがバランスってもんなのだ。

森羅万象全てが、どちらかにだけ偏るということは絶対にない。

 

 

人生楽ありゃ苦もあるさ～♪　　　ってこった！